「映画撮影」という雑誌に「忍びの国」の撮影報告が載ってるというので注文してあったのが届きました。
日本映画撮影監督協会(Japanese Society of Cinematographers)が発行している機関誌で、「忍びの国」が載ってるのは、2017年8月15日発行のNo.214です。
★映画撮影
◎撮影報告「忍びの国」(p26)
「忍びの国」の撮影カメラマン、相馬大輔さんによる撮影報告が4ページ。 「忍びの国」の企画を聞いた時の様子から、準備を経て、実際に撮影がスタートしてからの様子など、撮影する側からの視点でのお話がとても興味深かったです。
相馬さんが企画を聞いたのは3年前。 「(中村義洋監督は)大野くんで主人公の無門を描きたい、と画策していたらしいですが、立ち上がっては頓挫してを繰り返したらしい。それがなんとかやっと撮影までこぎつけたとのこと。」と。なかなか簡単な道では無かったのですね。あきらめずに大野さんで実現してくれて本当に良かったです。 準備も難航して、冬場の撮影を目指していたものの半年遅れで夏に撮影することになったとか。
撮影の様子については、このシーンはこういう方法で、こういうイメージで、など詳しく書かれてました。大野さんと鈴木亮平さんの「川」のシーンの撮影も、かなり工夫して撮影されたそうです。照明の佐藤氏のライティングの提案、録音技師の松本氏が音楽をそれに合わせて変化させるなど、スタッフのアイデアや挑戦が実を結んであの素晴らしいシーンになったんですね。
応援キャメラマンを色んな人がやっていたそうで、草むらに独りで隠れて撮影していた人は大野さんにメイキングに間違われたというエピソードも載ってました。
twitterで「『キングスマン』を好きな人は『忍びの国』も好きだと思う」というつぶやきを見かけたことがありますが、中村監督が「この映画のアクションは『キングスマン』みたいにしたい。」と言っていたそうです。それを受けて、アクションコーディネーターの吉田浩之さんと模索していったそうですが、先のつぶやきがあるということは、監督の希望が上手く表現されたということですね。
初号を観た後、中村監督が握手をしてきたそうですが、 「永い付き合いの監督だけど、あんなに硬く握手したことはなかった。」と。 以前の監督さんのインタビューだったか、自分で観てもとても面白かったということだし、非常に満足できる仕上がりになったようですね。 それは結果にも表れてるなぁと思います。こんなに何度も観に行きたくなる映画ってそうそう無いですし、7月に公開して10月になる今でもまだ映画館で観られるのだものね。
この撮影報告に載ってることがメイキングでも観られたら面白いなと思います。他に、「たたら侍」や「関ヶ原」などの撮影報告も載ってました。機材の情報とかも載ってて、カメラ自体に興味のある人も面白いんじゃないかなと思いました。