宝塚大劇場での宝塚宙組公演「エリザベート-愛と死の輪舞-」を観に行きました。 「エリザベート」はよく上演されていますが、私が観たことあるのは2007年の宝塚雪組公演(水夏希、白羽苗ゆり)1回、2009年の東宝版(涼風真世、山口祐一郎)1回と少ないです。 なので、あんまりストーリーやシーンも覚えてなくて、今回、初めてと大して変わらない感覚で観てました。
4月の製作発表見た時は、トートの風貌が「パタリロ」のバンコランそのまま行ける!って思ったのですが、生トートはバンコランとはだいぶ雰囲気が違って、とっても良かったです。髪もシルバーっぽい方がいいなって思ってたけど、黒っぽい&紫っぽいストレートのロングヘアが予想外に素敵で。 ハーフアップで髪留め(?)してたり、ターンでなびいてたり、楽しみどころになってました。 衣装が何度か変わるし、舞台上で上脱いで変わる時もあるのだけど、この手の衣装がとっても似合うし、カッコ良かったです。 あと、何かエロい感じというか、色気があったなぁ。目線でやられる感じもあるし。 トートのビジュアル好きだわ~。
ビジュアルだけじゃなくて、歌も良かった。パワフルな印象。もともと「エリザベート」の曲は好きだけど、私は朝夏まなとさんの声が好きなので、相まってとっても良かったです。声に関しては、最初の開演アナウンスの時点で「いい声だなぁ」ってなりますし・・・。
全体的なトートの感想としては、”健気で可愛いな~”と。エリザベートに恋しちゃってるし、何度も彼女に拒否されるけど、がんばってるなって感じだし。 なので、最後にエリザベートがトートのもとに来たときは、”良かったね♪”って思いました。 トートは「死」という存在で、畏怖を感じる部分もあるのだけど、普通に人にかかわってたり、エリザベートに出て行くように言われてドアから出て行ったりというのが、ちょっと面白かったです。 あと、そこに居るだけで何か佇まいに雰囲気がある、というのも感じられて、そういうところも良かったです。
エリザベートはキャラとしてはそんなに好きになれない感じ。結婚当初、あれこれ文句言ってるけど、”最初からわかってるやん。何で結婚したん?”って思っちゃうし。でも歌上手かったな~。 フランツはちょっと可哀想になっちゃいました。何か「いい人」だし。エリザベートのこと好きなのにね。「いい人」すぎたのかなぁという印象でした。息子のルドルフは3人の役替わりでしたが、今回は蒼羽りくさんでした。ルドルフは出番が少ない上に、子供時代は別の人が演じてるから、さらに少なくて。 この作品は主な登場人物が少ないですね。 逆に出番が多かったのがルキーニ。話を回す役割だから当然なんだけど。愛月さんのルキーニはちょっと可愛げもありつつ良かったです。
トート、エリザベート、フランツは歌えないと話にならないぐらい歌がメインだけど、みんな上手かったし、宙組のコーラスも聴きごたえあったし、歌とダンスが武器になる組かなと感じました。
もう1回観たかったなぁ。立ち見も多く出てて、人気のある演目なんだなと感じました。あ、それと、今日は星組さんが観に来てて、次期トップの紅ゆずるさんもいたんだけど、ルキーニがお客さんの写真を撮るところ(?)で、「ショッキングピンクのシャツを着た人・・・」と紅さん(←ショッキングピンクの服着てた)の写真を撮ってました。
ほとんどトートの感想ばっかりになっちゃったけど、まとめると、「トートが素敵だった♪」ってことで・・・。 ちょっと”ワタシ的萌えキャラ”な感じもあり。。。 朝夏さん、「悪魔の花嫁」のデイモスもやってくれんかな?って思いました。デイモスは裸多いから、そこはまぁ服着てもらって。何かそういう人外の存在が似合うなと。
宙組「エリザベート」、DVDの発売が楽しみ~♪ もともと「エリザベート」は特別好きな作品というわけでもなかったので、TVでも他をあまり観てないのだけど、東宝版や他の組の公演もいろいろ観てみたら面白そうだなと思いました。
主なキャストは以下の通り(※役替わり)
トート: 朝夏まなと
エリザベート: 実咲凜音
フランツ・ヨーゼフ: 真風涼帆
マックス公爵: 悠真倫
皇太后ゾフィー: 純矢ちとせ
ルドルフ: 蒼羽りく ※
グリュンネ伯爵: 寿つかさ
ルドヴィカ公爵夫人: 美風舞良
ルイジ・ルキーニ: 愛月ひかる
エルマー・バチャーニー: 桜木みなと ※
シュテファン: 澄輝さやと ※