宝塚大劇場での宝塚宙組公演「Shakespeare ~空に満つるは、尽きせぬ言の葉~/HOT EYES!!」を観に行きました。ぴあの貸切お正月公演ということで、入場者にちょっとしたお土産(記録ノート1冊、トップスター5人とトップ娘役さん5人が載ってるポストカード1枚、今回の公演ポスターの絵柄のお年玉年賀はがき1枚)がありました。 あと、1幕と2幕の間の休憩時間に、サイン入りポスターなどが当たる抽選会がありましたが、何も当たりませんでした。(いまだかつて当たったことないな~)
開演前に組長の寿つかささん、終演後にトップスターの朝夏まなとさんの挨拶もありました。
大劇場の座席に入る前のところに、嵐5人のキリンの一番搾りの大きなパネルがあって、まずそれにおぉっとテンションがあがりました。パンフにも一番搾りの広告がよく載ってるけど、嵐さんはいないんですよね。前は、よくデビルニノのパネルがありました。
「Shakespeare」は、史実に忠実にというよりは、あくまで宝塚的に作った物語だということです。ウィリアムとアンの出会い、結婚、パトロンの要請でどんどん作品を生みだしている頃、息子の死、アンとの別れ、夫婦愛の再確認といったあたりが盛り込まれています。ショーとの2本立てということで、割とテンポ良く話が展開していくので、楽しかったです。時折、コミカルなところもあって、面白かったし。真風涼帆さん、コミカル上手いわ~。この間の「メランコリック・ジゴロ」でも思ったけど。 で、真風さん演じるジョージがもっと悪い奴かと思ったら、そのお仲間も含めて案外いい奴で。最後も良い感じで終って良かったです。朝夏さんが演じる18歳のウィリアムも”突っ走り系”な感じで、可愛かったです。歌詞やセリフのところどころに、シェイクスピア作品の有名なセリフが出て来るのだけど、加藤剛さんのエッセィを昔よく読んでて、そこに出て来てたセリフなので、すごく馴染み深かったです。宝塚観ながら加藤剛さんが頭に浮かんでました。
ショーの「HOT EYES」は、朝夏さんがダンス系の人なので、全体的によく踊ってるショーでした。久々に全場大階段が使われてるショーということだけど、確かに立体的になるなと思いました。普通は上手か下手から登場するけど、階段の上から登場するパターンもあるので。
ただ、テーマ曲がちょっと弱かったかな。パッと聴いて耳に残るという感じではなかったです。「シトラスの風」とか「PHOENIX宝塚!!」の時は、すぐ頭の中をぐるぐるという感じでしたけど。
あと、80年代あたりの曲を歌う場面があったのだけど、歌謡曲はちょっと合わないな~と思いました。「め組のひと」とか聖子ちゃんの曲とか歌ってましたが・・・。EYEにかけての選曲だったようで、サバイバーの「アイ・オブ・ザ・タイガー」も日本語で歌ってましたけど、これも原曲好きなので、日本語になるとちょっと・・・変な感じ。宝塚の曲の中からとか、ミュージカルの曲あたりから選んで来ればよかったのになぁと思いました。
なので、ショーの感想としては、ダンスは良かったけど、曲がもっと良ければなぁ・・・というところ。とはいえ、客席降りの時は寿つかささんが近くで観られたし、手拍子する場面が多くて楽しめました。
しかし、朝夏まなとさんは声が良いね~。開演アナウンスの声とか、すごく好き。歌のときも通りのいい澄んだ声だし。声がいいというのはやっぱり武器になるなぁと思いました。
あと、ここのトップコンビは、観ててとっても微笑ましいというか、合ってるなぁと思います。しばらくこのコンビで観たいので、2人とも辞めずに当分いてくれればなと思います。
「Shakespeare~空に満つるは、尽きせぬ言の葉~」の主なキャストは以下の通り
ウィリアム・シェイクスピア: 朝夏まなと
アン・ハサウェイ: 実咲凜音
ジョージ・ケアリー: 真風涼帆
エリザベス1世: 美穂圭子
リチャード・バーベッジ: 沙央くらま
ハンズドン卿ヘンリー・ケアリー: 寿つかさ
メアリ・シェイクスピア: 美風舞良
ヘンリー・コンデル: 純矢ちとせ
トマス・ポープ: 澄輝さやと
バーリー卿ウィリアム・セシル: 凛城きら
サウサンプトン伯ヘンリー・リズリー: 愛月ひかる
ウィル・ケンプ: 蒼羽りく
エセックス伯ロバート・デヴルー: 桜木みなと
エリザベス・ケアリー: 伶美うらら