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ミュージカル「ミス・サイゴン」

梅田芸術劇場で上演中の「ミス・サイゴン」を観にいきました。タイトルは有名なので知っていましたが、今まで一度も観たことはなくて、内容も全然知らない状態で観て来ました。カーテンコールの時に言ってましたが、初演は1992年で、市村さんは初演から出演されているそうです。今回新演出での上演だとか。で、大阪は今回が初演だそうです。観たことないはずですね~。

今回の主なキャストは以下の通り
エンジニア: 市村正親
キム: 新妻聖子
クリス: 原田優一
ジョン: 岡幸二郎
エレン: 木村花代
トゥイ: 泉見洋平
ジジ: 池谷祐子
タム: 寺崎杏珠

キム、クリス、ジョン、タムは日によってキャストが異なります。タムは子役(3歳ぐらいの役)で、今日は寺崎くんでしたが、トリプルキャストで加藤憲史郎くんの名前もありました。彼は確か加藤清史郎くんの弟ですよね。新妻さんは、10月に観にいった、「DRAMATICA/ROMANTICA V」にも出ていて、そういえば年末にまた梅芸に来るって言ってたなぁと。あの時に「ミス・サイゴン」の歌も披露してくれてました。今日も迫力のある歌を聴かせてくれました。
で、クラブの女性達はみんな下着みたいな衣装で、悩殺ポーズで踊るので、こっちが「うわっ、こんなにやっちゃっていいのか?」って思いました。別に脱いではないけども、すごいポーズでしたわ・・・。男性たちも、抱いてサワサワなで回してるし。。。

ストーリー的にはキムが中心で、エンジニアが狂言回し的な役割。市村さんはもう自由自在に演じてる感じ。演じてるという感じすら無いと言うか。大阪弁もちょくちょく入ってました。
で、そのストーリーですが、舞台はベトナム戦争末期のサイゴンで、めちゃめちゃ簡単に言うと、アメリカ兵のクリスと娼婦のキムが愛し合うようになって、アメリカが撤退する際にクリスもアメリカに戻ることになるのですが、混乱の中でキムと会えず、クリスだけアメリカに戻ることになってしまいます。キムはずっとクリスが迎えに来るのを心待ちにして生きていたのですが、クリスはアメリカで結婚していて、撤退から3年後に友人のジョンからキムとその子供のことを知らされます。クリス夫妻とジョンがバンコクにいるキムに会いに行くのですが、キムはクリスの妻と先に会ってしまいショックを受けます。キムの願いは子供のタムをとにかくアメリカで幸せに暮らさせたいということ。 キムのところを訪ねてきたクリス夫妻にタムを渡した後、自分は拳銃自殺してしまい、クリスの腕の中で亡くなるという展開。

当時のベトナムではアメリカ兵と現地の女性との間で、こういうことは多々起こっていたのだと思いますが、とりあえずお話として見た場合、ちょっとしたすれ違い、行き違いでどんどん悲劇的に転がって行くんですよね。どうも私はこういうの苦手で、「ちゃんと話聞けや~」「そこで何で言わない?」「あんた、ヒドイ男やな~」とかそんなことばっかり浮かんで、感情移入できないのよ。これ観たら、「クリス最低ー!」ってことになっちゃうわけで。ベトナムから帰って、安らぎを与えてくれた女性がいたら、そりゃ現実としてはわからなくもないけど、3年足らずで結婚しちゃうのかと。で、キムには援助してやればOKみたいな感じだし。 というわけで、ストーリーは私向きではなかったと・・・😓。 
「アイーダ」とか「ロミオとジュリエット」とか悲劇系のラブストーリーはだいたい私はダメなんだよね。キャラクターの言動がイライラすることばっかりで。「ベルばら」はOKなんだけど。

話は非常に重くて、ラストもハッピーでは無いんだけど(子供がアメリカに行けそうなのはハッピーとも言えるけど)、カーテンコールは一転して楽しかったです。キャストの表情が素敵だったし。タム役の子供も可愛かったわ~。大阪出身の福田えりさんの挨拶もありました。ストーリーが良くても悪くても、こういう生の舞台というのがやっぱりいいですね。今回は、「これ大野さんにやってもらいたい」とかあまり思わなかったのですが、彼の舞台を生で観たいなぁとは思いました。歌って踊ってというミュージカルを観たいなぁ。 今日は、アクロバティックなダンスもあって、バク転、バク宙、側宙とかしてました。側宙見て大野さんを思い出しちゃいましたよ。

市村さんがこの間「ひみつの嵐ちゃん!」に来た時、「ミス・サイゴン」の宣伝なのかなと思ったら、今月半ばの青山劇場と来月ロンドンで上演される「家康と按針」の宣伝だったのでビックリしました。間に「ミス・サイゴン」が入ってるわけですもんね。3月には「屋根の上のヴァイオリン弾き」、5月に「スウィーニー・トッド」と舞台が目白押しで、本当に精力的ですごい人だと思います。

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