10話です。終わりが近づいて来たなぁ。DVDだと9話から引き続きなので、昨日一気に行きたかったけど、そこは我慢して今日見ることにしました。
しおりさんと芹沢さんのシーンなんだけど、2人とも辛い・・・。しおりさんが芹沢さんに話しているところでは、ずっと「刑事さん」って呼んでるんですよね。「芹沢さん」でも良さそうなもんだけど、もう「刑事さん」が呼び名になってる感じ。成瀬さんに対しては「成瀬さん」だけど、正体を知ってからは「真中さん」じゃなくて「友雄さん」なんだね。ちょっと面白いです。
暗い顔で事務所に来た成瀬さん。葛西の自供を聞かされますが、「問題ありません」と。ここの表情は自信アリアリな感じ。芹沢さんが麻里さんに証言を頼むシーンの後に映る成瀬さんは魔王が降臨してる感じがします。やっぱり怖いモードの成瀬さんは好きだわ♪
取調室の葛西さん。麻里さんを守ろうとする葛西さんに麻里さんの心も動かされましたね。でも芹沢家は心がバラバラで・・・。ここの家族も辛いね。で、また取調室。葛西さんに、麻里さんが証言したことを告げる成瀬さん。 「彼女が望んでいることは、あなたが救われることです。」と言って、しおりさんを思い出してしまう成瀬さん・・・。 「彼女を大切に思うなら、その気持ちを分かってあげてください」と言う成瀬さんも、本当はしおりさんの気持ちを分かってるのにね。表情が辛そうだし。取調室を出て階段を下りる成瀬さんに、 「これで満足ですか?」と声をかける芹沢さん。成瀬さんは押し黙ったまま・・・OPへ。
芹沢さんが「おかしいんです」と言った時に、ピクっと成瀬さんの表情が動くのね。「えっ?」って言わないけど、心の中が動いたのが見えるみたいで。こういう細かいとこの表情の動きがいいなぁと思います。芹沢さんが気持ちを吐露するのを聞いて、かなり動揺してる感じがするけど、「一緒にしないで下さい」と言い捨てて去ろうとするのに、追いかけて謝罪する芹沢さん。11年前に芹沢さんが友雄さんに会えて、そのときに謝罪ができていたら・・・こんなことにはならなかったんだろうな。芹沢さんの気持ちを今知ったとしても、もうどうしようもない感じですよね。 「今さら何を言われても結末は変わりません」「答えはもうすぐそこまで来ています」と言って警察署を出て行こうとする成瀬さん。そこですれ違った高塚刑事が持ってるのは赤い封筒。典良が宗田殺害現場にいる写真が同封されていました。
山野と成瀬さんの公園のシーン。山野がどんどん狂ってきてますね。自分をいじめていた人たちに仕返しができて歓喜に打ち震えている感じ。 成瀬さんは「これが最後の仕事です」と赤い封筒を置いて、静かに立ち去ります。 芹沢さんは葛西の万年筆の残像をしおりさんに見てもらって、宗田にタバコを渡したのが典良さんだというのを知ります。今回はすごくはっきり残像が見えるみたいですね。これも残像コントロールされてるんだろうか?
芹沢栄作と成瀬さんのシーン。自分に何かあったら息子のことを頼むと言う栄作に、 「いつどこにいても、この私があなたの息子さんを見守ります」と言う成瀬さん。そこから成瀬さんの告白が始まります。 「この11年、芹沢家のことだけを考えて生きて来ました。ありがとうございました。変わらず元気でいて下さって。落ちぶれることも無く、他人を犠牲にして・・・」と言ったところで、あの時の少年だということに気がつく栄作。一瞬驚くものの、あの時のことを語りだします。栄作の言うことは冷静で非常に筋が通っていて、気持ちがいいくらい。それに対して母親のことを話して「私はあなたを許さない」と言う成瀬さんは抑えてはいるもののいぶ感情的になってきてる感じかな。事件の真実を聞かされて、動揺を隠せない成瀬さん。立ち上がる成瀬さんに、 「すまなかった」と頭を下げる栄作に困惑と動揺が重なって、成瀬さんは部屋を出て行ってしまいますが、ここでやっと息がつける感じ。2人の対峙が始まってから息詰めて見てる感じだから。お母さんの話をしてからずっと左目にキラキラ涙が光ってるのが素敵でした。特典ディスクのインタビューで、「立ったらたれちゃった」というようなことを言ってましたが、確かに、見てたら立ち上がった瞬間流れてました。ドアの外に出た成瀬さんはちょっと感情が整理できなくて困惑している感じがしました。
典良の逮捕状請求を願い出る芹沢さん。 「真実を隠してはいけないんです」と。ヤバイと思ったのか急にパリに行くという典良。麻里を強引に連れて行こうとしたり、暴力奮ったり、温厚な人だったのに人間変わっちゃった感じ・・・。まぁ、これだけいろいろあったらこうなるか・・・。思えば、すごく可哀相な目にあってるもんね。弟には逮捕されてしまうし。。。
栄作の「君もまた、自分の目的のために他人を不幸にしている」「あれは、事故だったんだよ」という言葉を思い出しながらうつろに歩く成瀬さん。気がつけば教会の前・・・ということで、教会へ入っていきます。しおりさんに気がついて引き返そうとする成瀬さんに、 「暗いトンネルの中から出てきてください」と訴えるしおりさんですが、 「もう、戻ることはできない」と言う成瀬さん。 「あんなに優しく笑う成瀬さんが、こんな恐ろしいこと・・・」と泣くしおりさんに、振り返って「これが僕の本当の姿です」と。本当にそんな恐ろしい人だったら、ここで涙は流さないよね。。。 「名前も過去も全て捨てたんです。英雄が死んだときから」と立ち去ろうとする成瀬さんを追いかけて腕をつかむしおりさん。必死に訴える言葉も、無理やり振り切ろうとしている感じで、「僕には、愛なんて必要ない」と教会を出て行ってしまいます。もうほんとにね、何とかしおりさんの言葉が届かないものかと思いましたよ。教会の外で悲しみに耐えようとしている姿・・・切ないです。この時の表情はもう何ともいえず胸がギューッと・・・。さっきの栄作との対峙のシーンもそうだけど、ここのしおりさんとのシーンも、シーンの中での表情の動きに目が離せないです。成瀬さんとしおりさんの本当の気持ちを考えると、胸が締め付けられますね。
芹沢さんのところに届いた赤い封筒を持ってくる中西。 「戦おう、一緒に。オレはお前を死ぬ気で支える。」と言ってくれる中西さんですが・・・。タロットカードが2枚入っていたので、芹沢さんは「次のターゲットは俺です。」と。あ~、とうとうここまできてしまいましたね。
話がすごく重くなってきた・・・。成瀬さんはしおりさんのことが好きなのに、しおりさんの言葉は必死でシャットアウトして復讐に向かおうとするんですよね。そこがすごく悲しげで苦しそうなので、見ていて辛くなります。が、一方でそういう表情をとっても素敵に表現してくれるので、胸がギューッてなるけど、ギューッってなりたい自分もいたりして。あと、しおりさんの、何とか成瀬さんを止めたいのに、止められないやりきれなさみたいなのも、とても共感します。私も何とかして止めたいと思いましたもん。