フェニーチェ堺 大ホールへ「musical Jack the Ripper」を観に行ってきました。堺は以前、インコの健康診断で年に何度か通ってたことがあるけど、そこは駅が堺だったので、堺東に来たのは初めて。駅からちょっと歩くので暑かったです。途中、立派なビルがあるなぁと思ったら市役所でビックリ。さすが政令指定都市⁉
フェニーチェ堺は新しそうなホールで、トイレもたくさんあるし、きれいなホールでした。
加藤和樹さんが日によってジャック役とアンダーソン役の役替わりがあるので、娘が加藤和樹さんファンということもあり、ジャック役の10/9、アンダーソン役の10/10と2日連続で観に行くことになったのでした。他の役も役替わりがあって、ダニエル役は小野賢章さんと木村達成さんが日替わり。両方観れたら良かったんだけど、私たちが観た回は両方とも小野賢章さんでした。
10/9はダニエルが小野賢章さん、アンダーソンが松下優也さん、ジャックが加藤和樹さんでした。
まず最初の音楽で、「あ、この感じ好き♪」ってなりました。ロック調でズンズン来る感じ。ロック&オケで私好みのサウンドでした。
加藤和樹さんはジャックのビジュアルがとっても似合う~。超カッコいいし、声がとってもいい! ステッキ持ってるのだけど、ステッキさばきもクルクル鮮やかでした。
死体から内臓を取り出すシーンがあったのだけど、ジャックがビローンと腸を取り出したのにはギョエー!でした。
あと、過去のシーンから、さっき見た現在のシーンにつながってくる描写が時々あって、構成がよくできてるなぁと思いました。
アンダーソンはちょっと母性本能をくすぐる感じがあるというか、コカイン中毒ではあるんだけど何か目が離せないところがありました。前に「WE WILL ROCK YOU」を観てカショーギ役のRoss Girvenさんに感じた印象に似てるかもと何となく思いました。
ダニエルは…そうだったのかーと、終盤ゾゾっと来ました。 決してハッピーエンドではないけども、後味悪くないのは新聞記者のモンローがウザい奴だったせいもあるかも。最初ただのお調子者かと思ったら、どんどん狂気を増してくるのよね。
ツッコミどころはたくさんあるんだけどね。臓器の扱い、そんな雑で臓器移植に使えるんか?とか、いや、それ助けられただろーとかね。
まぁそれはナンセンスってものだけど。
カーテンコールで、キャストがそれぞれの曲の一節を歌い次いでたの良かったな。出てくる順番でダニエルが主役だったんだーと。何となくタイトルロールのジャックが主役なのかしらって思ってたので。でも結局ダニエル=ジャックで終わったので、そりゃそうかと。
音楽が良かったし(聴いたことある?っていう感じもあったけど)、テンポが良かったし、あ、そうだったのね!っていうのも面白かったし、とても楽しめました。
10/10はダニエルが小野賢章さん、アンダーソンが加藤和樹さん、ジャックが堂珍嘉邦さんでした。
10/9は1階の3列目の席だったので、とっても近かったのですが、今回は2階席。でも最前列の真ん中あたりだったので、全体がとてもよく見えました。最初、11列目ということで、「これでS席の値段とは~」って言ってたんだけど、サイドが飛び出してるので、中央は11列目が最前列になるということで、一転「これはS席やわ~」ってなったのでした。
オケボックスがよく見えたので、ついついドラムとギターに目が行きました。演奏も興味深かったです。
アンダーソン、ジャックはどちらも前回より年齢が上がった印象でした。特にジャックは随分印象が違いました。
加藤さんのジャックはファンタジー感あったけど、堂珍さんのジャックは現実という感じ。それとなぜかデーモン小暮さん風味を感じました。声のせいもあるかな。ちょっとダミ声が入るので、随分年齢が上の感じがしました。堂珍さんのジャックを1回目に見たかったかも。そしたらこちらがデフォになるので、また両者の印象が変わるかもって思ったので。
こう印象が変わると、ダニエルもやっぱり両者見たかったなぁと。役替わりはお金と時間が許せばいろいろなパターンを見るのが面白いですよね。
今回が大千穐楽ということで、何度かのカーテンコールの最後に小野賢章さんからの挨拶もありました。ほんと、このご時世、大千穐楽までたどり着いて良かったなぁと思いました。6月の「メリリー・ウィー・ロール・アロング」は土日休止になって結果的に大千穐楽が前倒しになったし、7月に観る予定だった「マタ・ハリ」は大阪公演の途中で中止になったし、無事予定通り大千穐楽を迎えられるというのは貴重だなと思いました。
今回の主なキャストは以下の通りです。
ダニエル: 小野賢章
アンダーソン: 松下優也(10/9)/加藤和樹(10/10)
ジャック: 加藤和樹(10/9)/堂珍嘉邦(10/10)
グロリア May'n
ポリー: エリアンナ
モンロー: 田代万里生