梅田芸術劇場へ、「銀河鉄道999 劇場版公開40周年記念作品 舞台『銀河鉄道999 さよならメーテル~僕の永遠』」を観に行ってきました。 東京のあとが大阪で、今日が大千穐楽でした。
前作は鉄郎が機械伯爵を倒すあたりまでで、今回は一応その続き。ベースは映画第一作を踏襲していて、そこに999の原作やオリジナルのエピソードが挟み込まれている感じ。あと、プロメシュームとメーテル、エメラルダスの母娘問題が並行して描かれていて、かなりエメラルダスにスポットが当たっている印象でした。エメラルダスの王女時代とか、頬の傷を受けてクイーン・エメラルダス号を入手する経緯とか、そこら辺は「メーテル・レジェンド」や原作の「クイーン・エメラルダス」から取って来てました。最後、地球へ戻る999号にプロメシュームが現れたときに、プロメシュームを倒すのもエメラルダスでしたし、エメラルダスの扱いがとても良かったなぁと。私はとにかくエメラルダスが大好きでなので嬉しかったです。凰稀かなめさんのエメラルダスはカッコよくて声もぴったりで、マントさばきから椅子に座るポーズ、何から何までカッコ良くて素敵でした。もうずーっと眺めていたかったです。キャスティングしてくれた方に感謝感謝感謝です。
しかし、エメラルダスの話へ行ったり、違う時空が交差したりと、いろいろ時間軸が飛ぶので、初見の人はこれ話わかったかなぁという気も。
メーテルは木下晴香さんと伊波杏樹さんのWキャストでしたが、今回は伊波杏樹さんでした。前回のメーテルは私的にはちょっと・・・でしたが、今回の方は話し方とか声もきれいだし違和感なく見られました。
プロメシューム役は当初浅野温子さんの予定で、ピッタリだと思っていたのですが、体調が悪いということで降板されて、松下由樹さんでした。浅野さんがピッタリと思ってただけに松下さんはどうかなぁ?と思ってましたが、女優さんってすごいですね。声も見た目もプロメシュームになってました。浅野温子さんを彷彿とさせる雰囲気で、浅野温子さんが演じたらこんな感じかなって想像した通りのプロメシュームになってました。
ところどころアドリブが入ってるのが面白かったです。車掌さん、クレア、鉄郎のやりとりに多かったかな。
999号の座席を動かす演出があるのですが、メーテルが座ってる座席かその後ろの座席がつっかえてコケそうになるシーンも。上手くそのまま続きの展開にいってたので、「ん?こういう演出?」って思ったぐらい。その後の鉄郎のセリフでアクシデントっていうのがわかりましたが。
あと、残念ながら、個人的にはあまり印象に残る曲は無くて、一番いいなぁと思ったのはリューズの歌う「やさしくしないで」。でもこれは、今回のミュージカル用ではなくて、映画1作目の曲なんですよね。
カーテンコールでは大千穐楽ということで、主なキャスト1人1人のコメントもありました。それと、原作者の松本零士先生もいらっしゃってて、舞台上に登場されました。キャストや観客に感謝のコメントがあったり、キャストの方々と握手されたりしてらっしゃいましたが、まぁ、松本先生がしゃべるしゃべる! 同じネタも出てきたりして、トークが終わりそうで終わらないので、 「終わらんのかい!」っていうツッコミが聞こえて来そうで面白かったです。 しかし、どうも先生はすぐ東京へ戻らないといけないようで、あまり長くしゃべってたら新幹線に間に合わないと、周りの方は冷や冷やされてたようです。何回目かのカーテンコールでは、 中川晃教さんから、 「松本先生は無事エレベーターに乗りました」という報告がありました。ちゃんと新幹線に間に合ったかな?
最後にはけるとき、中川さんと凰稀さんが舞台の上手下手に分れてはけていくのですが、中川さんが凰稀さんに投げキッスを2回投げて、凰稀さんがそれを受け取った後、まるめて客席に投げてたので笑っちゃいました。
松本先生は、まだまだ描く意欲が溢れてるようでした。999の物語も「まだ終わらない」ということでしたし。「1000年女王」の復活祭の話もしていて、私は知らなかったので後でちょっと調べたら、2020年にミュージカル化が予定されていて、今年の5/3にプレイベントもあったとか。 エメラルダスの映画企画も2017年に発表されたのがあるし(進んでるのか、どうなってるのかはわからないけど)、まだまだ精力的に活動されるようですね。観客に向かって、「健康に気を付けて」というようなことを言っておられたけど、 「先生もね」って心の中で返しました。
松本先生は、通路を挟んで私たちの斜め前の座席に座ってらしたのですが、最初、「あれ、松本零士っぽくない?」「コスプレ?」「ホンモノ?」と秘かに話していたのでした。 後姿なもんでよくわからず😓。休憩後、戻って来られた時に前から姿を見ることができたので、 「松本先生だ!」とわかって私たち3人、テンションあげあげ😀でした。劇の最後まで座席で観ておられて、カーテンコールに出るために、客席を出て行かれました。
主なキャストは以下の通り。
星野鉄郎: 中川晃教
クイーン・エメラルダス: 凰稀かなめ
機械伯爵: 前山剛久
リューズ: 矢沢洋子
メーテル: 伊波杏樹(Wキャスト:木下晴香)
クレア: 美山加恋
車掌: お宮の松
ドクター・バン: 塚原大助
プロメシューム: 松下由樹
キャプテン・ハーロック: 平方元基