ASIAN POPS MAGAZINE、届いたのは金曜日だったと思うけど、やっと開封~。
★ASIAN POPS MAGAZINE
◎「筑波山麓秋祭り・小田映画祭」 中村義洋監督
小田映画祭のトークイベントの様子と中村監督のインタビューで1ページ弱。
スタッフさんによると、「中村義洋映画祭」という名称に監督が照れたため、「小田映画祭」という名前になったとか。トークイベントもあって、 「大野さんが”秩父木挽唄”を歌うシーンがありますが、なぜ唄を入れたのでしょうか」という質問に、 「せっかくだから、大野くんには歌ってもらおうかなと思いついて(笑)・・・(客席から拍手が)。それだけしか理由はないんです・・・このシーンの撮影は楽しかったなぁ(笑)。BDとかDVDの特典の未公開シーンに収まっているんですけど、あの後、無門が伝吾とかを次々に倒していく・・・見とれるくらい楽しかった(笑)」(中村監督)と。大野さんに歌わせたのはほんと、GJでした。私も拍手したいわ~。 クライマックスの”川”のシーンでメイキングと本編で平兵衛のセリフが変わってたのはなぜか?ということについて、 「あのシーンがあんなにうまくいく自信がなかったので、いろいろなセリフを用意していたんです。あのシーンがうまくいくか否かで、脚本も変わる。結果、うまくいって二人の気持ちが通じたシーンになったので、セリフもあのように変わったわけです。」(中村監督)と。監督が思ってる以上に2人がすごかったってことでしょうねぇ。ほんとにすごいシーンでした。
「小田を舞台に映画を撮るとしたら?」という質問に、小田氏治という武将がいて、戦いが好きなのに下手という人だそうで、ふつうは負けると滅亡するのに、人望があったのか、部下や百姓たちが城を取り戻してくれたりしたんだとか。で、 「今思いついたけれど、氏治は大野くんにぴったりかもしれない(笑)・・・」(中村監督)と。映画にするにはちょっと地味な感じもするけどねぇ。中村監督はとても大野さんを理解してくれていて、合ってるんだと思うけど、別の監督とも映画とかやってもらいたいなぁと思います。また撮り方とか使い方とか変わって、別の大野さんが観られるかなと思うので。
中村監督のインタビューでは、平楽寺で絶体絶命のお国を無門が救うシーンが原作にはあるが、映画で無かった理由について聞かれていました。 「大野さんならみごとな身体能力でリアルに体現できるのではと、勝手に映像を想像してしまいました。」と編集長さんも残念そう。「ヒーロー然としすぎると思われたからなのですか。」という質問に、 「そうではないんです。実際にその場面も克明にではないですけど、撮ってはいるんです。でも、全体の流れとして難しいなと感じたんですね。」(中村監督)と。私もあの場面欲しかったなぁと思った1人なんですけど、 ここにも書いてありますが、確かにお国に送り出されて戦場へ行って、あの”川”を経てクライマックスへという流れの中に、あのシーンを入れるのは「ラストのクライマックスの盛り上がりが薄れてしまうと思ったんです。」(中村監督)ってことになるかもなぁと思いました。 「大野くんなら、俊敏にカッコよく表現できたとは思いますけど、それ以上に”川”のシーンが予想をはるかに超えた出来栄えだったので、あのシーンは外しました」(中村監督)と。そういうカッコイイシーンももうちょっと見たかったけどねぇ。監督には取捨選択する決断力と選択力が必要なんだろうなぁと思いました。
編集長さん曰く、 「無門という役は、まさに大野さんにぴったりのキャラクターなので、映画でシリーズ化したら面白いと思ったくらいです。原作でも続きがありそうな終わり方でしたので、続編は可能だと思ったのですけど、(中略)ナレーションの人物は孤児のねずみで、成長した彼が父親の無門を回想するという形をとっていたので、続編は無理だと感じました。」と。監督によると、この形は最初から決まっていたのだとか。
大野さんと5年振りにタッグを組んで、「役者として変わったなと思ったことはありましたか。」という質問に、 「初めて組んでみて、すごいなと感じたのは、ふだんは淡々としているのに、一つのことをお願いすると、10倍くらいになって返してくる。キャラクターの把握の仕方もその時から深かったので、今回もその印象は変わってないです。また、一緒に組んでみたい役者の一人ですね」(中村監督)と。もし、今度組むなら、めちゃシリアスなのが観たいけど・・・。シリアスだけど、それなりにハッピーエンドが良いなぁ。「忍びの国」も、後味が良いせいで何度も観に行けたと思うので。
しかし、橋本編集長、いつもながら熱いインタビューが嬉しいです。
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基本情報ジャンル雑誌(情報)フォーマット雑誌出版社A Studio発売日2018年12月ISBNAP