シアター・ドラマシティへ、「舞台『銀河鉄道999』~GALAXY OPERA~」を観に行ってきました。 東京、福岡と来て、大阪が最終地。翌日の日曜日が千穐楽でした。
「銀河鉄道999」のミュージカルといえば、昔ちょこっと映像を見た記憶があって、それはいろいろもひとつな感じだったので、最初、ミュージカル化のニュースを聞いた時不安がよぎったのだけど、キャストを見て「あ、マジなやつ・・・」と。エメラルダスが凰稀かなめさんって、「ピッタリやん!」って思いました。宝塚時代、ベルばらのオスカル、銀英伝のラインハルトなども演じていらっしゃるしね。
で、実際に舞台を観てみて、やっぱり凰稀エメラルダスは素敵でした。ビジュアル良いし、剣さばき、マントさばきもカッコイイし、声もセリフ回しも合ってるし、エメラルダスファン歴40年近くになるけど、3Dで違和感ないエメラルダスが観られるとはキャスティングしてくれた方にも受けてくれた凰稀さんにも感謝感謝です。凰稀さんは「1789」の公演と時期が重なっていたので、ほんと大変だったと思うのだけど。
他のみなさんもミュージカルとしてみれば、そんなに違和感を感じることなく観れました。歌上手いですし、ビジュアルも寄せてるし。鉄郎が要所要所で「あー!」って甲高く叫ぶのがちょっと「?」でしたが。たぶん、演出上の考えが何かあるんでしょうね?
あと、宇宙を走る列車というのも、映像を使ってうまく表現されてました。
ストーリーは基本、1作目の劇場版「銀河鉄道999」に忠実に作られている感じ。同じセリフも時々出て来てました。途中、フラッシュ的に火星やくれくれ星、蛍の星、プレーテッドシティ、蛍の街の鉄郎とのエピソードが出て来るのですが、これ、原作知らない人は何のこっちゃわからないのでは?と思いました。だって、「パスを返す」と言われても取られてるシーンとか舞台上には無いわけで・・・。
ヘビーメルダーで鉄郎が機会伯爵を倒した後、ハーロックが「万感の思いを込めて・・・」と話しだし、「え?これ、まとめに入ってる? もしかしてここで終わるのか?」と。。。映画のストーリーに沿って来てるので、これからまだ機械化母星へ行ってプロメシューム倒して、地球へ帰って来て、メーテルとさよならするのかと勝手に思ってたもので・・・。 というわけで、敵討ちを果たして、機械化母星を破壊する決心をしたところで「完」となりました。続き作れそうね。
帰宅してから、夜にBSスカパーで東京公演の模様のオンエアがあったので、またTVで観てました。舞台で観て帰って来てすぐTVで観るってなかなか無い経験でした。あ~やっぱりエメラルダスカッコイイ♪ エメラルダスのとこだけ集めてリピしたいぐらいです。 エメラルダス、トチロー、ハーロックのシーンは良いわ~。
メーテルは、個人的には違和感ありありでした。声優さんと声が違うとかそういうことではなくて、セリフ回しが何か違うなと。品が感じられなくて。メーテルが話すと世界が崩れる感じがしました。 他が良いだけに、メーテルのこのキャスティングは何を狙ってのものだったんだろう?と謎でした。まぁ演出家がOKなんだからOKなんだろうけど、私的にはちょっとここだけが残念でした。 メーテルには伶美うららさんがオススメだったんだけどな。
あ、あと、クレアさんは可愛かったです。開演のアナウンスなどもクレアさんでした。
音楽はあまりピンとこなくて、最初のヒップホップみたいなのは長く感じたし、曲もそんなにこれが好きっていう感じではなかったかな。
カーテンコールは何度かやってくれて、はけるときに鉄郎がはけかけて戻って来てエメラルダスとハグするというのもありました。取材で鉄郎役の中川さんは凰稀さんを見て「目がハートになる」って言ってましたしね。それを表現してみた感じ? エメラルダスと鉄郎のハグっていう珍しいものを見せてもらって面白かったです。
主なキャストは以下の通り。
星野鉄郎: 中川晃教
メーテル: ハルカ
機械伯爵: 染谷俊之
リューズ: 矢沢洋子
シャドウ: 雅原慶
クレア: 美山加恋
大山トチロー: 入野自由
車掌: お宮の松
トチローの母/鉄郎の母/プロメシューム(声): 小野妃香里
アンタレス: 塚原大助
クイーン・エメラルダス: 凰稀かなめ
キャプテン・ハーロック: 平方元基