嵐の16枚目のオリジナルアルバム「untitled」の個人的感想など。書こう書こうと思いつつ、なかなかまとまった時間がとれなくてズルズル今になってしまいました。世間では賛否両論吹き荒れてますが、とりあえずつらつら書いてみます。
初回限定盤には80pの歌詞・フォトブックレットと、「未完」のMV+メイキング収録のDVDがついてます。ブックレットの写真は、ジャケ写の衣装で、色合いとか雰囲気もジャケ写そのままです。初回限定盤は透明のケースにCDケースとブックレットが収まる形式で、片づけやすくてありがたいです。
通常盤には36pの歌詞ブックレットがついていて、こちらもジャケ写と同じ感じの写真が載ってます。初回限定盤は海をバックにした写真でしたが、こちらはその他に、壁をバックにしたものもありました。
<初回限定盤、通常盤共通 Disc 1>
【1. Green Light】
1回目聴いた時はあまり響かなかったのだけど、2周目で、「あ、いいやん♪」ってなりました。松本さんも言ってたけど、相葉さんの声が素敵。冒頭はもちろん、途中でも出て来る相葉さんのソフトな低音がとっても良いわ~。 曲を通して大野さんの声がよく聴こえるし、ソロも「ホンモノだけに~」の甘さにやられ、 「理由なんかないんだ」はバックの音が減って大野さんの声が堪能できるしという感じ。他のメンバーの声も随所で聴こえるのだけど、上手くまとまってて、「嵐」の声の魅力が発揮されてたと思います。
【2. つなぐ】
聴くと「忍びの国」に直結するので、現代から忍びの時代に一瞬で連れて行かれる感じ。案外ソロが少なくてみんなで歌ってるんだな~と改めて。でも、あの”Oh I don't wanna let you go~”があるからね。あれでテンションがぶち上がります。それとこの曲は最初の印を結ぶのとか、最後の去っていくとこの振りがとっても好きなので、それも思い浮かびます。
【3. 「未完」】
最初にラジオで聴いた時はそれほどでもなかったのだけど、聴いてるうちに「良いかも?」ってなってきて、Mステで「良いやん!」と。 CDで何度か聴いててもうすっかり「好き♪」。 最初の「Uh~」
で既に掴まれます。曲もカッコイイ! 最初はシンセっぽい音がキツくて、もっとソフトな感じがいいなぁと思ってたけど・・・慣れました。みんなで歌ってても大野さんの声がメインで聴こえるのが嬉しい♪ 途中のモーツァルトは・・・私は要らないかな~。何か唐突で。
【4.Sugar】
これもね~、評判は良いけど私はもひとつかな~と思ってたんですよ、1周目は。こういうタイプの曲(なんかオシャレで高い裏声で歌うやつ?)はどちらかというと好みからは離れてるので。が、大野さんの歌がま~色っぽいし、みんなで歌ってても特に高音はきれいに大野さんの声が聴こえるしで、いつの間にやら気に入ってました。松本さんの下ハモもよく聴こえてて、ハモリ好きなので楽しめました。
【5. Power of the Paradise】
これはね~、シングルで聴いた時から可もなく不可もなくな感じの曲で・・・。アルバムで聴いても大して印象は変わらなかったな。大野さんのフェイクは良いけど。
【6. ありのままで】
このアルバムで一番私に刺さらなかった曲😓。一応アルバムをぐるぐる聴いてたりするから何度も聴いてるんだけど・・・そろそろパスしようかと・・・。
【7. 風雲】
他の曲がじわじわ好きになって来たのに比べ、これは初聴きで「好き!」ってなった曲。「オーライ!」と似てるな?と思ったけど、同じ作曲者というわけでもないのね。サウンドも曲も好きだわ~。バンドスコア欲しい・・・。ソロ回し+みんなで!という感じになってて、大野さん率は高くないのかもしれないけど、ソロにはやっぱり耳が行くし、他の曲とはまた違った歌い方で、「これもいいわ~」と。みんなで歌ってても大野さんの声がよく聴こえます。
【8. I'll be there】
こうして聴くと、オシャレな曲だな~と。シングルの時と比べて特に印象は変わらなくて、個人的には”普通”の位置づけ。
【9. 抱擁】
これも1周目はそんなに・・・だった曲。でも大野さんの声にやられましたわ。ちょっと大野さんがソロで歌いそうな曲かなとも思いました。大人っぽい曲ですね。櫻井さんのラップから、声が重なっていくところが好き♪
【10. Pray】
これは自分の好みからは外れてるな~と思いつつぼけーっと聴いてたら! 「そんな時もあったと思い出す~」の大野さんのソロが来て「わー、これ好きだ!」と。この部分の大野さんの歌&メロディがすごくツボでした。 なので、この曲はこの部分だけ好き♪ 全体的にはちょっと初期の頃の曲っぽいなと思いました。
【11. 光】
この曲で気になったのは、作曲に名を連ねてた佐々木久美さん。ブックレット見るとGospel Chorus Arrangementにも名前がありました。以前「虹のかけら」でもコーラスされてましたが、この人の歌ってたタイムレンジャーの主題歌が大好きで。こうして嵐関連で名前を見かけると嬉しくなります。 曲自体は個人的にまぁまぁ・・・。サビは未来に向かって明るい感じで良いな~と思いました。 「奇跡か偶然なんて~」の大野さんの突き抜ける感じが好きだな~。冒頭ソロが大野さんだったらもう少し”好き”に寄ったかも。
【12. 彼方へ】
2周目で良さを感じるようになった曲。大野さんのソロも良いんだよねぇ。優しさと強さがあって。ソロ以外でも大野さんの声がよく聴こえます。あと、サビのリズムとかベースラインが何か好き♪ 壮大な感じのする曲。終盤はちょっとTM NETWORKっぽいなと思いました。
【13. Song for you】
何かが始まる感のあるイントロがどんどん大きくなってきて・・・ふっと切れたところからの、大野さんのソロ! Mステでは最後みんなで歌ってたけど、こちらは最後までソロなんですね♪ 初めてMステで聴いたときは息止まるかと思いました。イントロは最後、リボンの騎士のサファイアが出て来そうな感じでした。ディズニーみたいとも言われてましたね。
ソロが終わると可愛いピアノから楽しい感じのインスト。そこからミステリアスな感じになって、二宮さんと相葉さんの歌へ。インスト挟んで今度は松本さんと櫻井さんの歌。ちょっと怖い感じの音楽から後半明るい曲調へ。ここ好きだわ~。「出会うべくして出会い~」っていうとこ。
また怖い(?)インストがと思ったら、そこから大野さんのソロへ。澄んだ歌声に何か救いが来たという感じ。そこからソロでつないで、力強くみんなでの歌声へ。この「For you happiness~」のとこはみんなで歌ってるんだけど、大野さんの声が力強くて素敵♪
大野さんの冒頭ソロのメロディが展開されていって、ドラマチックなインスト。それが終わると、松本さんのソロから静かにソロでつながって最後、大野さんのソロからサビへ。このあたりの展開が何かもう涙もの。
普段、あまり歌詞は気にしないタイプなんだけど、この曲は歌詞が染みて彼らに感情移入してしまうし、曲もまた良くて静かに感動してます。10分超が全く気にならないぐらい気が付いたら終盤という感じ。いわゆる”感動もの”の曲はあまり刺さらないことが多いのだけど、他のメンバーしか歌ってないところも、インストのところも、ひっくるめて好きです。最初”組曲”って聞いた時は「?」でしたけど、こうなったんですね。
<通常盤 Disc 2>
【1. バズりNIGHT】
「Song for you」で浸ってる暇もなく、この曲が始まってビックリするという・・・。WALKMANやらWMPで聴く時はつながってるから。大野さん、櫻井さん、相葉さんのコラボ曲ですが、ずーっと3人で歌ってるので、最初聴いた時は「これ、コラボにする意味ある?」って思いました。3人で歌ってる意味がわからんなと。というわけで、ちょっと不満のある曲だったのですが、何度も聴いてると、「3人で楽しくやってそうだから、ま、いっか」って気分になってきました。
【2. 夜の影】
大野さん、二宮さん、松本さんのコラボ曲。しっとり大人の世界ですね。「バズり~」と違って、3人の声をそれぞれ聴かせてる印象。結構入れ代わり立ち代わりと言う感じでハモリも多め? でもこれはね~、大野さんのソロでも聴きたかったかも。めちゃ色っぽい歌い方するんだもの~。
【3. UB】
相葉さんと二宮さんのコラボ曲。この2人、とても合いますね。声の感じと曲の感じも合ってると思いました。
【4. Come Back】
櫻井さんと松本さんのコラボ曲。なかなかカッコイイ曲。大野さんも混ぜて欲しかったな~。でも、3人よりやっぱり2人の方が、”コラボ”って感じの曲になりますね。
【5. カンパイ・ソング】
ボーナストラックの5人曲。エナジーソングと同じグループな感じ。C&Rするんだろうなってとこもあるし、ライブでも盛り上がるんだろうなぁという曲。が、個人的には特に好きって感じではないです。
<初回限定盤 DVD>
【「未完」】(MV)
WSで見たとこ以外にはあまり目新しいとこは無かった気がしますが、ビジュアル良いし黒衣装がカッコイイし、眺めるには悪くない感じ。女性とのペアダンスもきれいだし。
【「未完」】(メイキング)
MVのメイキング+インタビューが37分弱。このMVってペアダンスのとこ以外は顔だけだったり、あんまり動きがなかったりなので、メイキングもどちらかというとインタビューがメインな感じ。合間にはさまってくるメイキングは素敵ではあるけど、ペアダンスのメイキングは相葉さんと櫻井さんがちょこっとあったぐらい? あとは立って歌ってるだけだからなぁ。
インタビューは「untitled」についての話で、最初見たときは、大野さんも二宮さんも、何かもやもやした発言だなぁと思ったのですが、今改めて見たら、大野さんの言ってることも、櫻井さんや松本さんの言ってることとまぁ合ってるなと。テーマがあったら、それに向かっていくけど、「untitled」ということで、決まったテーマがないぶん、逆に新しいものが生まれるかもってことですよね。今回タイトルが決まるまでなかなか大変だったというのを雑誌でも読んだので、二宮さんの「決まって良かった」はほんとに実感してるんだろうなと。
しかしな~、今回のアルバムとかメンバーに対する批判みたいなものの1つの原因にはなってるよね、このインタビュー。ソロをなくした経緯について話してる櫻井さんのインタビューのあの切り取り方はやっぱり印象良くはないものね。ソロ+シングル曲+アルバム曲という構成でずっと来てるけど、惰性(というと聞こえは悪いけど、ルーチンみたいな感じ?)になってないか?っていうことで改めて考えなおしてみたってとこかなと思うけど。で、誰もソロをまだ具体的に考えてないのだったら無くすという提案も可能なのではないか?と、そんなところかなと想像してるんだけどね。 話し合いを経て決まったんだろうけど、どういう話し合いで決まっちゃったんだろうね?
松本さんの話からすると、歌のバリエーションが増えて来た感じかな。ハモリとか重なってきたりとか。そしてそれを楽しんでますね。嵐の音楽を心から楽しんでるという感じが出てて良いなと思いました。
大野さんのコメントは「別に自分がこう『どうだ!』って思われたいとは思わないんですけど別に、自分が表現することによって何かを感じてくれたらまぁ嬉しいなという感じかな。」と言ってたのがいつもの大野さんらしいなと。 あと、振り付けの話も興味深かったです。 「一から踊りの基礎を習ったことがないから」と言ってたけど、前にラッキィ池田さんが大野さんの振り付けについて語った記事で、「プロの場合、『このステップの次にあのステップは来ない』などの常識が知らず知らずのうちに身についており、それを無視した振り付けを作るのは難しい」というのがあったので、習ってない良さがあるのかなと。大野さんの話によると、この音でメンバーをどう見せたいかっていうので振り付けが作られてるようなので、それが嵐がより素敵に見える要因なのでしょうね。
このインタビューがJwebの座談会みたいな感じだったらまたちょっと違ったんではないかなと。全体的に暗いトーンだし、雰囲気が辛気臭い感じで。インタビュー自体もブツ切りでニュアンスが伝わりにくいし。このブツ切りインタビュー、前にもあった記憶。評判が悪かったので、最初見る時逆にどんなのか”怖い物見たさ”的な楽しみがあったりしたのですが、割と普通に見られました。 そういう意味では「Sakura」のメイキングの方が私的にはナシです。今回改めてもう1度見たわけですが、うん、やっぱり暗いのが良くないんじゃないかなぁ。櫻井さんと松本さんが語るのはまぁそういう人たちだし、通常営業ですよね。大野さんの振り付けの話とかもあったし、もっと明るい雰囲気にすればだいぶ印象違ったと思うのにな。
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感想書いてて自分でも思ったけど、なかなか好印象のアルバムなんだなと。確かに大野さんのソロ曲は無いんだけど、各曲の大野さんのVocalが様々な顔を見せてくれるし、存在感あるし、そこに引き込まれてしまいます。「メインボーカルじゃなくなった」という感想も結構見かけましたが、私の印象としては、しっかりメインボーカルだと思いましたし、近年のアルバムと比べても、大野さんの存在感が薄くなったという印象は無かったです。
全体的には、他のメンバーがソロで歌う部分が増えたのかな? メンバーの声がよく聴こえたのと、歌割りが細かくなった感じがしました。メンバー全員の魅力を生かしたアルバムづくりという感じ。「嵐のアルバム」ということで考えれば、メンバーが歌えるようになってきたのなら、聴かせどころが増えるのは当然の方向だと思います。 ソロ曲をやめてみるというのも、試行錯誤の一環としてはアリだと思います。
ソロパートは歌唱力だけで考えたら、全部大野さんになってしまうけど、嵐のアルバムだから、5人の声をそれぞれ上手く使う必要があるだろうし、それが嵐らしい楽曲ということになるのかなと。 歌割りがスタッフ任せで本人たちも出来上がるまでわからないというのも、最初変な感じがしたけど、嵐というプロジェクトで動いてると思えば、それぞれプロが担当してるわけだし、それもいいのかも。
というわけで、「嵐のアルバム」としては、とてもよくできたアルバムだなという感想です。もし、ソロ曲があったら、もし、雑誌やインタビューでの発言がもうちょっと違う言い回しだったら、拒否反応を示してる人たちにも聴いてもらえたかもと思うと、そこがちょっと残念です。同じ曲を聴いても、その時の気持ち次第で受け取り方が変わると思うから。
単純に今回の楽曲が全く受け入れられない人たちも当然いると思うのですけど、今まではソロ曲があったから、アルバムの曲が好みに合わなくても、ソロ曲で救われてたんですよね。今回はそれが無いから・・・。
私は「untitled」は好きですが、ちょっとこう・・・核が無い感じで。いつもは大野さんのソロ曲中心で聴いてるから。毎年本当にどんな思いで1曲のソロを楽しみにしてるかというのを、どこまでわかってくれてたのかなと思います。松本さんや櫻井さんはネットをリサーチしてるようなので、今回、ソロ曲が無くて悲しんでる人がたくさんいるのもわかってるといいなと思うのですが。それについての感想を聞いてみたいです。
ユニット曲は嵐曲と、自分の中の位置づけとしてはそんなに変わらないので、ソロ曲の代わりにはなり得ないし、何ならユニットじゃなくて全部嵐曲でも良かったんだけど。それなら全曲大野さんの声が入ってるわけだから。
嵐のアルバムは、大野さんがメインボーカルとはいえ”5人のアルバム”として作成されて、その方向で成長していくんだろうなと思うので、大野さんは心置きなくソロアルバムを出してくれないかなと思います。ソロアルバムを熱望するファンの声をずっと抑え続けることは、嵐のためにも良くないと思うし。年に1曲しかないソロ曲を無くすもんだから、今回もこんなに荒れてるわけだろうし。
早い話、とにかく、大野さんのソロ曲をたくさん聴きたいのよ。だって、あと何曲ソロ曲が聴けるのかなとか思うし。年に1曲だったら、もうあと10曲ぐらいだったりする? とか。だから年に1曲がとても貴重なのよね。それ無くしたんだから、この埋め合わせはしてくれるんでしょうね!というところです。
嵐のアルバムは毎年方向性とかテーマは変わってるわけだから、来年もソロ曲が無いと決まったわけではないし、そんなに悲観はしてないのだけど、来年こそはソロ曲も入れてねというところです。
何か、ダラダラ書いてまとまりないけど、要は、嵐のアルバムとしては今回の作品は理解できるし良いと思うけど、私は大野さんのソロ曲が聴きたい~!ということです😀。
オリコンの週間ランキングでは、初週売上668,408枚で1位ということで、前作越えとなってます。今週もデイリーでは土曜日から1位に復帰していますし、なかなか好調のようですね。
◆<Billboard JAPAN>嵐『「untitled」』が大差で総合アルバム首位 三浦大知『HIT』30週ぶりにトップ10返り咲き
◆<ザテレビジョン>嵐のニューアルバムが新記録を更新!【視聴熱】
◆<オリコン>嵐、14年連続&16作アルバム1位 男女グループ/男性歌手記録更新
(感想などの記事↓)
◆<RO69>日本一のポップアイコン・嵐が18年の歴史のすべてを注ぎ込んだ究極のコンセプトアルバム『「untitled」』を徹底解明