宝塚大劇場での宙組公演「神々の土地~ロマノフたちの黄昏/クラシカル ビジュ―」を妹、娘と観に行きました。JCBの貸切公演で、サイン色紙の抽選プレゼントがありましたがハズレ。でも、私たちの前の列と後ろの列の68番が当たってて、私の列は20番台。68番なら当たってたのに~。妙に残念。
この公演は、宙組トップスターの朝夏まなとさんの退団公演。娘役の伶美うららさんや瀬音りささん、彩花まりさんたちも退団されるということで、お馴染みの人たちが一気にいなくなるのは寂しいなぁと思います。
「神々の土地」はロシア革命を題材にしたお話で、主役はラスプーチン暗殺の首謀者の一人とされているドミトリー。史実に架空のエピソードを織り交ぜて構成されているそうです。世間は真夏ですけど、舞台上は寒々とした雪と氷のロシアの景色。ロシア革命がそもそも明るい話ではないので、全体的にはまぁ暗いのですけど、アメリカ亡命組がいてちょっと救われました。イリナもドミトリーも真面目だからそんなことはしなかったけど、彼らもお友達の誘いに乗っかって亡命しちゃえば良かったのに~と思いました。
ドミトリーがラスプーチンを殺す場面があるのだけど、ラスプーチンがあまりにも死ななさ過ぎて、もしや不死身なのか!?と思いましたよ。もうちょっとあっさりお亡くなりになっても良かった気がするけど。
寿つかささんが皇太后マリア、凛城きらさんが皇后アレクサンドラと、男役が女性の役をしているのも見どころ(?)。これがなかなか良いのよね。適役だったなぁと思いました。
朝夏さんのドミトリーと伶美さんのイリナの図がそれはそれは美しくて。派手な美しさではなくて、静かなしっとりとした、大人の美しさというか。絵になる2人でした。今回の公演はトップ娘役不在の公演なのですが、ストーリー的には実質伶美さんがその位置かなと。この2人のトップコンビで1、2作観たかったな。朝夏&実咲コンビとはまた違った魅力があったのではと思うので残念。
「クラシカル ビジュ―」はとにかくきらびやか。大勢舞台に出て踊る場面が多かった気がします。途中、とってもよく知ってる洋楽の曲を朝夏さんが歌ってたのだけど、曲名がすぐに出て来なくて、それがまた気持ち悪いので、必死で思い出してました。 「朝日のあたる家」とほどなく思い出すことができてやれやれでした。真風さんが朝夏さんをリフトする場面があるというのはTVで言ってたけど、ああいうリフトとはビックリでした~。アクロバティックというか何というか。燕尾で踊る場面はもうカッコイイのひと言でした。
朝夏さんのサヨナラ感は多少演出されていたけど軽めな印象。でも大袈裟にやられるよりは、その方がいいかなという気がしました。
8/18が初日ということで、2日目の公演だったのですが、来月また行く予定なので、こなれてたりするのかな?とそれも楽しみです。ただB席なので細かいところはわからないと思うけど。。。
「神々の土地~ロマノフたちの黄昏~」の主なキャストは以下の通り
ドミトリー・パブロヴィチ・ロマノフ: 朝夏まなと
フェリックス・ユスポフ: 真風涼帆
大公妃イリナ: 伶美うらら
皇女オリガ: 星風まどか
セルゲイ大公/皇太后マリア: 寿つかさ
クセニヤ・ロマノヴァ: 美風舞良
ジナイーダ・ユスポワ: 純矢ちとせ
コンスタンチン・スモレンスキー: 澄木さやと
皇后アレクサンドラ: 凛城きら
ラスプーチン: 愛月ひかる
ウラジーミル・ボルジン: 蒼羽りく
ゾバール: 桜木みなと
ニコライ二世: 松風輝