今日帰ると、ASIAN POPS MAGAZINEが届いてました♪
★ASIAN POPS MAGAZINE
◎Pick Up DRAMA「鍵のかかった部屋SP」
「脚本家 相沢友子が語る”謎めいた榎本径” PART 3」ということで、相沢さんのインタビューが1ページちょっと。今回は榎本さんの写真はなくて、イラストになっています。インタビュアーは橋本光恵さんなので、編集長さんですね。とっても充実したインタビューで、編集長さんのツボを押さえた質問も含め、とっても読み応えありました。
相沢さんが小原PからSPの話を聞いたのは、昨年の5月ごろだとか。原作がまだなかったので、プロットだけもらって原作を待ちながら進めていったそうです。
「松山監督は撮りあがりが本来の尺より”ショート”(短くなる)することが多いんですよ」と。なるほど、それでか~と思いました。連ドラの最終回もCMの前後で同じシーンの繰り返しが多かったし、SPでも多かったですよね。ダイジェストもあったし。ちゃんと目いっぱい尺使ってもらいたいなぁ。編集長さんは「無駄なカットがなく展開のテンポがいいので」と素晴らしい(?)フォローでしたが。
ラストの”ニヤリ”について、 「あれはお金を得たことに対してではなくて、自分の作ったグッズが認められたことに喜びを感じてるニヤリだと感じました」(編集長)に 「榎本は、少なくともお金がほしくてやっているんじゃないですよね。でも、ちゃんとそういう風に見えるのは、大野が醸しだす雰囲気ですよね。書いていて、大野さんならそう見えるだろうと思って書いてますから(笑)」と。信頼されてるな~。
「連ドラの時より一段と無機質な印象を受けました。一言もセリフがなくても存在感がある。不思議ですね。」(編集長) には、 「台本では”・・・”だけなんですけど、大野さんと監督を信用しているので(笑)、”・・・”で雰囲気出してくれるだろうなと・・・」と。チームワークも抜群ですね。小原P、松山監督、相沢さんは打ち合わせも結構しているようだから、世界観が統一されてるというのもあるのでしょうね。
相沢さんは、「嵐」としてテレビに出ていても、大野さんを「榎本」として見ちゃうということで、 「紅白歌合戦で司会をやっているのを見ても、”あ、榎本がこんなに大勢の人の前であんなに喋ってる”って、ものすごい違和感(笑)。」って言ってたのが面白かったです。
撮影現場で大野さんと会ったそうですが、 「オフの時にスタッフや共演者と和やかに談笑しているのを見て、すごく不思議な感じがしました。全然榎本じゃない(笑)。それでカメラが回りはじめると、いきなり榎本になる。姿勢も歩き方もガラリと変わる・・・」と。そういう瞬間に立ち会えるのは羨ましいなぁ。
榎本はセリフが長いだけではなくて、 「松山監督がこだわりが強い方で、このタイミングで振向くとか、細かな注文を入れるわけです。同時にいろんな要求に応えながら、あの難しいセリフを言うというのは至難の技だと思いますけど、それに応えるスキルというのが、やはり大野さんはすごいのだと思います。」 「あれだけ動いてないのに、ちゃんと微妙に揺れている感じの心情とかが伝わってくる。すごいですよね」と言われていて、本当に大変な役をやり遂げていってるんだなぁと。それがちゃんと認められているところが嬉しいなと思います。
編集長さんは、榎本が模型にあごを乗せてじっと考えてるシーンが印象的だったそうだけど、 相沢さんによると「あごを乗せてとは書いてないです(笑)。 多分現場で大野さんか監督が考えたんでしょうね。あそこは、榎本がまだ謎が解けなくてしょんぼりしていて、純子がひたすら喋って勝手に出ていく、出て行った方を見て、また考え始める ”・・・”という間がある。榎本は多くを語らないので、『鍵~』ではこの間がすごく大事なんです」と。「しょんぼり」っていうのが何か可愛いな~。
最後に、編集長さんが「ぜひ次はSP2が見たいですね」と言うと、 「長く脚本を書いていますが、実はシリーズのような感じになったのは今回のSPが初めてなんです。(中略) 榎本に謎がある分私自身ももっと榎本に会いたいという感覚が残ってますね。”謎めいた榎本径”は、ますます謎が深まってゆくという感じになってますから(笑)・・・」と。
もし、原作が十分にあったら、もっと短いスパンでSPがあったか、連ドラでPart2があったのかもしれないですね。乱発するのは良くないと思うけど。 SP2は実現するかしら。原作者もプロデューサーも脚本家も気に入ってくれて、大事にしてくれる作品になったというのが嬉しいです。大野さんが榎本だからというのも大きいと思うし。そういう意味では本当に小原PのキャスティングがGJだったというわけで。小原Pの初プロデュース作品だし、相沢さんの初シリーズ化(?)作品だし、特別な作品になったんじゃないかな~。
そうそう、黒木瞳さんは、連ドラを見てくれていたそうです。黒木さんや藤木さんなど、共演者の方の感想も聞いてみたかったな。
◎「神様のカルテ2」完成報告会見&完成披露試写会
櫻井さん主演の映画「神様のカルテ2」の完成報告会見&完成披露試写会のレポが3/4ページほど。
◎From Editor
2014年はアジポップ19年目ということで、 「何か新しいことにも挑戦してゆきたいと、初めてイラスト挿入を試みました。」と。相沢さんには”謎めいた榎本径”にまつわる話をたっぷり伺うことができたということで、 「この機会に神戸のイラストレーター、野津あきさんにこの特異なキャラをイメージして書いていただきました。いかがでしょうか? ご意見、ご感想をお寄せください。お待ちしています!」とのことでした。
イラスト、雰囲気出てて良かったと思いました。ちょっと幼い感じにも見えるかな。写真ももちろんいいけど、アジポップはインタビューが秀逸だから、たとえ、写真もイラストもなくてもテキストだけで買ってしまうと思います。