宝塚大劇場で宙組公演を見た後、なんばパークスシネマへ移動して、JOURNEYの映画「DON'T STOP BELIEVIN'」を観てきました。大阪だと、ここ1ヶ所でしかやってないみたいで。チケット買う時に、「空いてますよ~(だから、どこの席でもOKよ)」と言われたので、数人ぐらいだったりして・・・と思いましたが、実際には200ほどの座席の2割は埋まってたんじゃないかなぁ。ま、空いてるには違いないけど。
内容は、アメリカのロックバンドのジャーニーが、新しいボーカリストのアーネル・ピネダを迎えた経緯とか、アーネルのそれまでの人生とか、アーネル加入後のツアーの様子など。要は、YOU TUBEの映像をきっかけに40歳でアメリカン・ドリームを掴んだフィリピン人、アーネルについての物語です。
いわゆる、ジャーニー黄金期のボーカルだったスティーヴ・ペリーの後、スティーヴ・オウジェリーも病気で脱退、その後のジェフ・スコット・ソートも短期ということで、リードボーカル不在だったため、ニールがYOU TUBEでボーカルを探していたそうです。ジャーニーのカバーバンドの映像などを片っ端から見ていたとか。そこで引っかかったのがアーネルさん。実際のYOU TUBEでの映像も映ってましたが、ほんと、上手い。BON JOVIの「IT'S MY LIFE」を歌った映像もありました。フィリピンでは一家離散や路上生活も経験したりと、苦労を重ねた人だけど、本物のジャーニーに加入なんて、人生何があるのやらですね。フィリピン人の彼を、アメリカの大音楽業界に招き入れるに当たって、ジャーニーの他のメンバーはかなり気を遣ったようでした。何せ、コンサートやるとなったらいきなり1万、2万の人を前に歌うわけですしね。それまでとは、もう全然違うわけで。アーネルは40歳とはいえ、他のメンバーからしたら随分年下になるからか、何だかみんなが保護者みたいな感じに見えました。すごく彼を可愛がってる感じ。大きなツアーで声を維持するにはとか、声帯を長持ちさせるための声の使い方とか、発声練習とか、いろいろアーネルにアドバイスしてました。他のメンバーはリードボーカルじゃなくても、ちゃんと発声練習して、そういうとこも気を遣ったりしてて、プロだなぁと思いました。
映画では、もちろんジャーニーの曲がよく流れるし、スティーヴ・ペリーの当時の姿もちょくちょく見られて嬉しかったです。スタジオだか楽屋だか忘れたけど、生でハモって歌ってるのとか鳥肌もの。メンバーみんな歌えるからね♪
アーネルを見つけることができたのは、ジャーニーにとっても本当にラッキーだったんだろうなぁ。スティーヴ・ペリーと同等に歌える人なんてなかなかいないだろうし。声も似てるしね。これからアーネルがオリジナルという曲も増えて行くから、ただの往年のバンドではなく、現在進行形のバンドとしてがんばっていってくれそうです。
見た後、とっても気持ちがいいと感じる映画でした。